カナダと言えば、メープルシロップ。
メープルシロップと言えば、カナダ。
それくらい、カナダのメープルシロップは有名ですが、理由はなんでしょう?
この記事では、カナダがメープルシロップで有名な理由をまとめました。
メープルシロップの産地や歴史について解説しています。
カナダのメープルシロップが有名な理由
カナダはメープルシロップの生産量が世界一
カナダのメープルシロップが有名な理由は、
カナダが世界的なメープルシロップの産地だから!
世界の生産量の7~8割がカナダ産。日本で買えるメープルシロップも大半がカナダ産です。
メープルシロップは、カエデの樹液を煮詰めて作られる天然の甘味料。
メープルシロップの産地と作り方の説明の通り、サトウカエデの樹液を煮詰めて作られます。
サトウカエデは大きな落葉樹で、カナダの国花。赤い葉はカナダの国旗にも描かれています。
カナダのメープルシロップが有名な場所
メープルシロップは、実はカナダ全土で作られているわけではありません。
主な産地は、カナダの南東部。
特に南東のケベック州で、カナダ産のメープルシロップの9割を生産しています。
ケベック州と隣接する、オンタリオ州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州もメープルシロップの産地です。
アメリカでは、ケベック州の南に位置するニューヨーク州、バーモント州などでメープルシロップが作られています。
カナダはメープルシロップの輸出量も世界一
カナダはメープルシロップの輸出量も世界一です。
カナダは国をあげてメープルシロップの生産管理を徹底し、世界約60カ国に輸出しています。
そのうちメープルシロップの対日本輸出は第3位というから、日本人はメープルシロップ好きの国民なんですね。
またカナダのお土産の定番としても、数多く売られています。
カエデの形をしたガラス容器に入ったメープルシロップは、特に海外からの観光客に人気です。
メープルシロップの歴史
メープルシロップはリスから先住民へ
カナダはアメリカ同様移民の国。
入植以前の歴史は分からないことも多いです。
メープルシロップの産地には、建国以前の昔からサトウカエデの原生林があり、先住民は樹液を採取していたと言われています。
先住民は木から甘い汁が出るなんて、どうしてわかったのでしょうね?
言い伝えでは、森の中でリスが樹液をなめているのを見て、子どもがマネしてなめてみたのがきっかけだとか。
自然の恵みを動物が教えてくれたのでしょうか。
メープルシロップが先住民から入植者へ
1600年代になると、カナダにヨーロッパ人が入植します。現在のカナダ人の祖先です。
彼らは先住民からメープルシロップの作り方を教わったと言われています。
当時、砂糖は大変貴重な高級品でした。
その砂糖の代用品として、メープルシロップは採取されたのでしょう。
斧でメープルの幹を傷つけ、木製の楔を切って樹液を採取し、大釜で煮詰めてシロップを作りました。
メープルシロップ製造の近代化
メープルシロップを作る工程は、時代と共に、近代化・工業化されます。
サトウカエデの樹液を集める容器も、木の皮からバケツになり、人や馬が小屋まで運んでいたものが、やがてビニールチューブで工場に送られるようになります。
それでも、純粋なサトウカエデの樹液から、混ざりけなしでメープルシロップは作られます。
昔から変わらずメープルシロップは、カエデ樹液だけで作られる天然甘味料なのです。
カナダ産メープルシロップまとめ
日本でも人気のメープルシロップ。
砂糖やはちみつの歴史は長いですが、メープルシロップの歴史は意外と浅いのですね。
カナダは移民の国なので、入植以前の先住民時代のことはよくわかっていません。
文字を持たない民族だったので、文献が残っていないためです。
初めは樹液をそのままメープルウォーターとして、その後は固形にしてメープルシュガーとして食べていたのではないかと思われます。
最近は少量ですが、日本産メープルシロップも販売されています。
日本でメープルシロップが作られるようになったのは、ごくごく最近の事です。
カナダのように大量生産できず、地域限定で販売されています。
カナダ産と日本産、メープルシロップの食べ比べも面白そうです。
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