冬至の日にゆず湯に入ると、1年中風邪をひかないと言われています。
江戸時代に銭湯ができた頃から始まったとされる風習です。
冬至と湯治(とうじ)、ゆずと融通(ゆうずう)をかけた語呂合わせ。
「お湯に入って融通良く行きましょう」という意味が込められています。
でもお家に柚子がなかったらどうしましょう?
この記事では、柚子がない時に、代わりにお風呂に入れるものを紹介します。
ゆず湯の代わりでも、ちゃんと体が温まりますよ。
冬至のゆず湯の代わりにお風呂に入れるものは?
柚子が手に入らない時に、代用できるものを探しました。
おすすめのゆず湯の代用
冬至のゆず湯の代わりにおすすめなのは、寒い時期の季節湯や、柚子以外の果物のお風呂です。
- みかん湯
- 大根湯
- 生姜湯
- りんご湯
- レモン湯
冬至のゆず湯の効果
そもそも、なぜ冬至のお風呂に柚子を入れるのでしょう?
”柚子=融通がきく”という語呂合わせもありますが、柚子にこんな効果があるためです。
- 柚子の香りでリフレッシュできる。
- ビタミンCが豊富で、肌の保湿に良い。
- 血行を促進させるリモネンが豊富で、体を温める。
肌荒れしやすく、体調を崩しやすい冬に嬉しい成分が入っているのですね。
柚子の代わりなる代用品は、これらの柚子の効果に近いものを選びましょう。
冬至のゆずの使い道とお風呂に入れる理由は、「ゆず湯のゆずは食べる?」の記事で、詳しく説明しています。
ゆず湯の代わりは冬の季節湯がオススメ
「季節湯」という言葉は聞きなれないでしょうか?
日本は季節ごとに、お風呂に植物を入れて入浴を楽しむ習慣があります。
実は柚子湯は、12月の季節湯です。
5月の「端午の節句」の菖蒲湯も有名ですね。
季節湯にはこのような効果があります。
- 季節の植物を入れることで、季節の変化を肌と香りで感じることができる。
- 温泉効果により、体を温めることでリラックスできる。
- 薬湯としての利用し、健康促進や美容効果も期待できる。
12か月の季節湯の中で、寒い季節の湯を柚子湯の代わりにするのがオススメです。
「みかん湯」
みかん湯は、11月の季節湯。
みかんは柚子と同じ柑橘なので、柚子湯の代わりに使いやすいです。
みかんの皮には柚子同様、血行促進効果のあるリモネンが含まれます。
香りがよくリフレッシュでき、さらに体を温めることができます。
みかんをそのまま湯に浮かべても良いですが、みかんを食べた後の皮を使う方法もオススメです。
みかんを食べる時にむいた皮をとっておき、乾燥させて使いましょう。
みかんの皮は「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれ、漢方の生薬としても使われています。
乾燥のやり方は2パターンあります。
- 天日干し
- 電子レンジ
天日干しは、カラカラになるまで約一週間かかります。
すぐに使いたいなら、電子レンジで乾燥させましょう。
早く乾燥させるコツは、みかんの皮を重ならないように並べることです。
2分で乾燥しない時は、様子を見ながら追加で加熱して、カラカラにしてください。
乾燥させたみかんの皮をネットやお茶パックなどに入れてから、お風呂に入れましょう。
「大根湯」
大根湯は2月の季節湯です。
え?大根をお風呂に入れる?と、驚かれるでしょうか。
お風呂に入れるのは大根の白い部分ではなく、緑の葉の方です。
大根の葉には冬の嬉しい成分が多く含まれます。
大根の葉を乾燥させてお風呂に入れましょう。体が温まりますよ。
大根の葉を乾燥させるのが面倒な方は、こちらの「大根干葉湯」がオススメです。
「生姜湯」
生姜と言えば、体を温める食材です。
食べて良し、お風呂に入れて良し!
生のまま使う時は、スライスしてネットなどに入れ、お風呂に入れましょう。
ただ、しっかり温まりたいなら、乾燥するのがオススメです。
1回分の目安は、生の生姜を1~2かけ(約15~30g)。
乾燥が足りないようなら、様子を見て加熱時間を追加してください。
カラカラになった生姜をネットなどに入れて、お風呂に入れましょう。
生姜を乾燥させるのが大変なら、すでに乾燥させた生姜をご利用くださいね。
ゆず湯の代わりの果物は?
季節湯以外で、柚子の代わりになるものを紹介します。
柚子の代わりなので、やはり果物がオススメです。
「リンゴ湯」
青森の温泉では、地元産のりんごを湯に入れるサービスが人気です。
りんごは生のまま、丸ごとお風呂に浮かべます。
リンゴの甘い香りに癒されますよ。
また、丸くて赤いリンゴは、それだけでかわいいですよね。
見た目からも癒し効果が期待できます。
皮にはミネラルやビタミンが多く含まれますので、ぜひ皮ごと入れてくださいね。
りんごをお風呂に入れるのがもったいないなら、りんごの入浴剤もオススメです。
「レモン湯」
身近な柑橘では、レモンもお風呂にオススメです。
レモンのさわやかな香りでリフレッシュできますね。
レモンの皮にも、リモネンが含まれます。体を温めてくれますよ。
ただ、レモンは皮にはワックスが使われていることが多いです。
水で洗うだけではワックスは落ちにくいので、お湯や重曹で洗う方が安心です。
しっかり洗ったら、丸ごと入れても、輪切りにして入れてもよいでしょう。
肌がデリケートな方は、レモンを切って入れると刺激を受けやすくなります。お気をつけください。
生のレモンの刺激が心配な方は、入浴剤の方が安心です。
ゆず湯の代わりまとめ
以上、冬至のゆず湯の代わりのお風呂を紹介しました。
冬至にゆずがなくても、他のアイデアでお風呂を楽しみましょう。
寒い季節に風邪をひかないよう、ゆっくりお風呂で温まってくださいね。
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