メープルシロップの種類ってわかりますか?
いや、どれも同じでしょって思いますよね?
メープル(サトウカエデ)の樹液(メープルウォーター)からメープルシロップは作られます。
メープルシロップのボトルの裏を確認してみて下さい。
原材料名はサトウカエデ樹液100%のはずです。
そして、同じ基準・工程でメープルシロップは作られます。それなのに、なぜ種類わけがあるのでしょう?
カナダの新基準
色の違い=樹液の採取時期の違い
メープルシロップは採取時期によって、色や風味が変わります。
原材料となるサトウカエデの樹液の糖度は、2~3%といわれています。
シーズン初めに採取される樹液は糖度が高めで、後の方はだんだん糖度が下がっていきます。
メープルシロップは糖度の基準(66%)をクリアするまで煮詰めて作るわけですが、当然糖度の高い樹液はさほど煮詰めなくてもよく、色が薄くなります。
逆に糖度の低い樹液は煮詰めるのに時間がかかり、色は濃くなります。
カナダの旧グレード
メープルシロップは色・味・風味・透明度で分類されます。
以前カナダでは、メープルシロップを5つに区分けして表記していました。
- カナダNO.1エキストラライト
- カナダNO.1ライト
- カナダNO.1ミディアム
- カナダNO.2アンバー
- カナダNO.3ダーク
カナダの新グレード
2016年カナダでは、メープルシロップの基準が見直されました。
一時的に新旧グレードが混在するかもしれませんが、今後は新基準のものだけになっていきます。
- ゴールデン/デリケートテイスト
- アンバー/リッチテイスト
- ダーク/ロバストテイスト
- ベリーダーク/ストロングテイスト
ゴールデン/デリケートテイスト
旧カナダNO.1エキストラライト(光の透過率100%~75%)
一番初めに採取された樹液から作られます。
私たちがイメージするメープルシロップより、色は淡く、はちみつのように黄色いです。
デリケートな風味で、料理やパンやお菓子にそのままかけて使います。希少で、お値段もやや高めです。
アンバー/リッチテイスト
旧カナダNO.1ライトとミディアムの一部(光の透過率74.9%~50%)
ゴールデンの後に採取される樹液から作られます。
多くの方がイメージするメープルシロップはこれだと思います。
パンケーキによくあうお馴染みの味。きれいな琥珀色で、市場で一番多いテイストです。
そのままかけても、調理に使っても良い万能なメープルシロップです。
ダーク/ロバストテイスト
旧カナダNO.1ミディアムの一部と、カナダNO.2アンバー、カナダNO.3ダークの一部(光の透過率49.9%~25%)
アンバーより後に採取される樹液から作られます。
アンバーより色は濃く、メープル独特の風味が増しますが、ベリーダークほど癖はありません。
料理にも使いますが、私はパンケーキにかけてもおいしいと思います。
ベリーダーク/ストロングテイスト
旧カナダNO.3ダークの一部(光の透過率24.9%~0%)
一番最後に採取される樹液から作ります。
メープルシロップとは思えないくらい色が濃く、まるで醤油のようです。
クセが強いので、パンケーキにかけて使うよりも、肉料理・魚料理に調味料として使うのがオススメです。
そのまま口にすると、甘みと共に木の風味が広がります
少し前まで日本では、ほとんど見かけませんでした。今もスーパーでは取り扱いが少ないです。
ではアメリカのグレードは?
ちょっとわかりにくいのは、メープルシロップに世界基準はないというところ。
カナダの等級(グレード)を見てきましたが、メープルシロップはアメリカ産もあります。
アメリカ産のメープルシロップも、色・味・風味・透明度で分類されます。
- ファンシー グレード
- グレード A ミディアム アンバー
- グレード A ダーク アンバー
- グレード B
ファンシーグレードが一番透明度が高く、グレードBは1番色が濃いです。
カナダが5つ、アメリカが4つ等級があると混乱を招くということで、カナダでは新基準に見直されました
カナダとアメリカの基準が統一されたわけではないですが、より近い種類分けになったようです。
グレードの違いで味わいが変わりますから、是非食べ比べてみて下さいね。
メープルシロップについては、こちらも参考にして下さい。


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