メープルシロップの種類ってわかりますか?
いや、どれも同じでしょって思いますよね?
メープル(サトウカエデ)の樹液からメープルシロップは作られます。
メープルシロップのボトルの裏を確認してみて下さい。
原材料名はサトウカエデ樹液100%のはずです。
そして、同じ基準・工程でメープルシロップは作られます。それなのに、なぜ種類わけがあるのでしょう?
実はメープルシロップを採取する時期や色合いで、グレード(等級)が決められているのです。
この記事では、カナダ産のメープルシロップの4つの等級について説明しています。
メープルシロップの種類(等級)の違いによって、味わいやおすすめの使い方が変わります。
カナダのメープルシロップの種類わけ
メープルシロップの等級(グレード)
カナダのメープルシロップは、等級(グレード)が決まっています。
メープルシロップの色・味・風味・透明度によって分類されます。
カナダでは2016年までは、メープルシロップを5つに区分けして表記していました。
- カナダNO.1エキストラライト
- カナダNO.1ライト
- カナダNO.1ミディアム
- カナダNO.2アンバー
- カナダNO.3ダーク
その後基準が見直されました。メープルシロップの現在のグレードは以下の通りです。
- ゴールデン/デリケートテイスト
- アンバー/リッチテイスト
- ダーク/ロバストテイスト
- ベリーダーク/ストロングテイスト
メープルシロップの色の違い=樹液の採取時期の違い
メープルシロップの原材料は、サトウカエデの樹液です。
メープルシロップの作り方の説明の通り、樹液を基準の濃度になるまで煮詰めて作られます。
原材料のサトウカエデの樹液の糖度は、2~3%程度。
シーズン初めに採取される樹液は糖度が高めで、シーズン終わりの方はだんだん糖度が下がっていきます。
カナダではメープルシロップの糖度の基準は66%と定められています。
採取された時期にかかわらず、濃度66%になるまで煮詰めるのです。
当然、シーズン初めに採取された糖度の高い樹液はさほど煮詰めなくてもよいため、色が薄くなります。
逆に糖度の低い樹液は煮詰めるのに時間がかかり、色は濃くなります。
カナダのメープルシロップのグレード
ゴールデン/デリケートテイスト
旧カナダNO.1エキストラライト(光の透過率100%~75%)
一番初めに採取された樹液から作られます。
私たちがイメージするメープルシロップより、色は淡く、はちみつのように黄色いです。
デリケートな風味で、料理やパンやお菓子にそのままかけて使います。希少で、お値段もやや高めです。
アンバー/リッチテイスト
旧カナダNO.1ライトとミディアムの一部(光の透過率74.9%~50%)
ゴールデンの後に採取される樹液から作られます。
多くの方がイメージするメープルシロップです。
パンケーキによくあうお馴染みの味。きれいな琥珀色で、市場で一番多いテイストです。
そのままかけても、調理に使っても良い万能なメープルシロップです。
ダーク/ロバストテイスト
旧カナダNO.1ミディアムの一部と、カナダNO.2アンバー、カナダNO.3ダークの一部(光の透過率49.9%~25%)
アンバーより後に採取される樹液から作られます。
アンバーより色は濃く、メープル独特の風味が増しますが、ベリーダークほど癖はありません。
料理にも使いますが、私はパンケーキにかけてもおいしいと思います。
ベリーダーク/ストロングテイスト
旧カナダNO.3ダークの一部(光の透過率24.9%~0%)
一番最後に採取される樹液から作ります。
メープルシロップとは思えないくらい色が濃く、まるで醤油のようです。
クセが強いので、パンケーキにかけて使うよりも、肉料理・魚料理に調味料として使うのがオススメです。
意外と和食にもありますよ。
そのまま口にすると、甘みと共に木の風味が広がります
少し前まで日本では、ほとんど見かけませんでした。今もスーパーでは取り扱いが少ないです。
カナダ以外のメープルシロップの種類
アメリカ産メープルシロップの種類
ちょっとわかりにくいのは、メープルシロップに世界基準はないというところ。
カナダの等級(グレード)を見てきましたが、メープルシロップはアメリカ産もあります。
アメリカ産のメープルシロップも、色・味・風味・透明度で分類されます。
- ファンシー グレード
- グレード A ミディアム アンバー
- グレード A ダーク アンバー
- グレード B
ファンシーグレードが一番透明度が高く、グレードBは1番色が濃いです。
カナダが5つ、アメリカが4つ等級があると混乱を招くということで、カナダでは新基準に見直されました
カナダとアメリカの基準が統一されたわけではないですが、より近い種類分けになっています。
日本産メープルシロップ
とても数は少ないですが、国産のメープルシロップもあります。
しかしカナダやアメリカに自生するサトウカエデは、日本には自生しません。
違う種類のカエデからメープルシロップが作られます。
カナダやアメリカのような等級分けはなく、産地ごとの名産品として販売されています。
日本産メープルシロップでお伝えしている通り、お取り寄せ可能なものもありますよ。
メープルシロップの種類まとめ
以上、カナダのメープルシロップの種類(等級)の違いについてお伝えしました。
- ゴールデン/デリケートテイスト
- アンバー/リッチテイスト
- ダーク/ロバストテイスト
- ベリーダーク/ストロングテイスト
グレードの違いで味わいが変わりますから、是非食べ比べてみて下さいね。
お買い物の際は、おすすめのメープルシロップメーカーもぜひ参考にしてください。
コメント