スコーンには、アメリカ式とイギリス式があります。
どんな違いがあるでしょうか？
この記事では、アメリカンスコーンとイングリッシュスコーンの違いをまとめました。
アメリカのスコーンはその甘みと食感で知られ、イギリスのスコーンはシンプルで伝統的。
ティータイムからブランチまで広がる文化の違いを解説します。
アメリカンスコーン、イングリッシュスコーンのレシピも参考にしてください。
スコーンのアメリカとイギリスの違い
スコーンはスコットランド発祥の焼き菓子。
元々は「バノック」と呼ばれるパンが起源と言われています。
アメリカとイギリスで異なる顔を見せます。
アメリカ式スコーンとは？
アメリカンスコーンは、生地には十分な砂糖が加えられ、チョコチップやレーズン、ナッツなどの具材がたっぷりと練り込まれます。
しっかりとした甘みとザクザクした食感が人気です。
生地と具材のおいしさを楽しむスコーンです。シロップをかけたり、クリームを添えたりしません。
単品でそのまま美味しいので、クラシックなティータイムのお供から、朝食やブランチに至るまで、様々なシーンで楽しまれています。
しっかりとした味わいがコーヒーやミルクとの相性を引き立て、幅広い食べ方が可能です。
スターバックスのスコーンがこのタイプになります。
イギリス式スコーンとは？
イギリス式スコーンは、シンプルながら伝統的な英国のデリケートなスイーツです。
小麦粉、バター、ベーキングパウダー、牛乳を主成分とし、サクサクとした食感が特徴。
通常、甘くない生地に、クロテッドクリームやジャムを添えて楽しむのが一般的です。
アフタヌーンティーやティータイムの定番として親しまれていますね。
シンプルながら奥深い味わいがあります。ホロホロとした食感が魅力です。
アフターヌーンティーのスコーンがこのタイプになります。
私はスコーンにメープルシロップをかけるのが好きです。
スコーンのトッピングの記事も参考にしてください。
スコーンのアメリカとイギリスの違い
形：
- アメリカ式: 三角形が主流で、いくつかのカフェではくり抜かれた形も見受けられる。
- イギリス式: 通常は円形で、丸型や菊型が一般的。
食感：
- アメリカ式:ザクザクとした食感が特徴。ドライフルーツやナッツの食感も楽しめる。
- イギリス式:小麦粉と冷たいバターを使用し、サクサクとした軽い食感。
大きさ：
- アメリカ式: 大きめで食事やおやつとして。
- イギリス式: 一般的には手のひらサイズ。小ぶりで食事やお茶のお供に。
材料：
- アメリカ式: しっかりと甘みを持たせた生地。チョコチップ、フルーツ、ナッツなどのトッピングが一般的。
- イギリス式: シンプルな生地。小麦粉、バター、ベーキングパウダー、牛乳が基本。
食べ方：
- アメリカ式: コーヒーやミルクと共に朝食やブランチとして楽しまれる。
- イギリス式: ティータイムのお供として、ジャムやクロテッドクリーム、メープルシロップなどを添える。
アメリカ式スコーンレシピ
アメリカ式のスコーンといえば、ふわふわとした食感に少し甘みがあって、風味豊かな一品です。
基本的なアメリカ式スコーンのレシピをご紹介します。
アメリカ式スコーンの材料（8個分）
- 薄力粉 240g
- 砂糖 大さじ2（約25g）
- ベーキングパウダー 大さじ1（約12g）
- 塩 小さじ1/4
- 冷たい無塩バター 1/2カップ（約113g、一口大にカット）
- 冷たい牛乳 120ml
- 1つの大きな卵（よく溶かしたもの）
- バニラエッセンス 小さじ1
- お好みで加える材料：ドライフルーツやナッツ、チョコレートチップなど
トッピング（オプション）
- 1つの卵（卵黄もしくは卵白）と、小さじ1の水を混ぜ合わせたもの
- グラニュー糖（粗めの糖）、またはブラウンシュガー（適量）
アメリカ式スコーンの作り方
- オーブンを事前に190度に予熱しておきます。
- 薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を大きなボウルに入れて、泡だて器でよく混ぜます。
- 冷たいバターを加え、パストリーカッターやフォークを使って、粒状になるまで粉に馴染ませます。
- 別のボウルで、卵、冷たい牛乳、バニラエッセンスを混ぜ合わせ、1の粉類に加えて大まかに混ぜます。（あまり混ぜすぎないこと！）
- お好みのドライフルーツやナッツなどを加え、生地をサックリとまとめます。
- まとまったら生地を軽く打ち粉をした作業台に出し、直径約20cmの円形になるように手で押し広げます。
- その円を8等分の扇形に切り分け、オーブントレイの上に並べていきます。
- トッピング用の卵と水を混ぜ合わせて塗り、上からグラニュー糖やブラウンシュガーをふりかけます。
- 予熱したオーブンに入れて約15分から20分、表面が金色になるまで焼きます。
焼き立てのアメリカ式スコーンは外側がカリッとして、中はふわっとしてとても美味しいです。
温かいコーヒーや紅茶と共にお楽しみください。
イギリス式プレーンスコーンレシピ
イギリス式のスコーンは、外はさっくり、中は柔らかくて軽い食感が特徴です。
アフタヌーンティーには欠かせない、伝統的なイギリスのスコーンのレシピをご紹介します。
イギリス式プレーンスコーンの材料（６個分）
直径4.5センチの丸型で6個分作れる材料です。
- 薄力粉 160ｇ
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 冷たいバター 40ｇ（一口大にカット）
- グラニュー糖 30ｇ
- 冷たい牛乳 60㎖
イギリス式プレーンスコーンの作り方
- オーブンを事前に210度に予熱しておきます。
- ボウルに薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ混ぜ合わせます。
- 冷たいバターを加え、指先を使ってサンド状になるまで粉と馴染ませます。
- グラニュー糖を加えて混ぜます。
- 牛乳をゆっくりと加えながら、生地が柔らかくなるまで混ぜます。こねすぎないように注意！
- 生地を打ち粉をした台の上に出し、厚さ約2cmの円になるように優しく成形します。
- 打ち粉をした円形の型またはカップで、生地をスタンプするように抜きます。
- 抜いた生地をオーブントレイに置きます。
- 事前に予熱したオーブンで15分間、きれいに焼き色がつくまで焼きます。
横から見て、割れ目ができて正解です。
クロテッドクリームやジャム、メープルシロップを添えると、より一層イギリス風のティータイムを楽しむことができます。
スコーン作りのコツ
アメリカ式とイギリス式のスコーンにはいくつか違いがありますが、基本的なコツは共通しています。
- 冷たいバターを使用する： これにより、焼いた際に食感が良くなり、層を生み出します。
- 粉は混ぜてしっかり振るう：粉が均一になっていないと膨らみが悪くなります。
- 生地を練らない： スコーンの生地は練って混ぜすぎると固くなってしまいます。
- 包丁や型は粉をつける：打ち粉をしておくと側面がきれいな仕上がりになります。
- 生地を冷やす： 成形後、冷蔵庫で生地を休ませると、焼き上がりが良くなります。
- 予熱したオーブンで焼く： しっかりと予熱したオーブンで焼くことで、理想的な焼きあがりになります。
スコーンのアメリカとイギリスの違いまとめ
以上、アメリカンスコーンとイングリッシュスコーンの違いをお伝えしました。
アメリカ式スコーン
- 豊富な具材としっかりとした甘みが特徴。
- 単品でも充分そのおいしさを楽しめる。
- 朝食やブランチ、カジュアルなティータイムに最適。
- コーヒーやミルクとも相性抜群。
イギリス式スコーン
- サクサクの食感とシンプルな味わいが特徴。
- クロテッドクリームやジャムを添えて味わうのが伝統的な楽しみ方。
- アフタヌーンティーの象徴。
- 紅茶と相性抜群。
それぞれの国に根ざしたスコーンが、異なる魅力と食文化を反映しています。
ぜひ、お好みで、シーンに合わせて2種類のスコーンを楽しんでくださいね。
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